現役ガソリンスタンド店員が教えるスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)のオススメ

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突然ですがボクはガソリンスタンドのスタッフとして働いています。
現在、冬に向けて車のタイヤ交換の繁忙期に…。
実は持ち込んでくるタイヤの状態が良くないお客様が意外と多いんです。
でもいきなり説明して新品に交換を勧めてもいきなりポンと買える価格でもないのも事実。


どんなタイヤが良くない状態なのか?どこで判断するものなのか?

最後にどのメーカーのタイヤがオススメなのかを現役スタンド店員が説明していきたいと思います。
是非最後まで読んで下さい。

そもそもスタッドレスタイヤって何?

そもそもスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)ってなに?って人もいるかと思います。
雪国の地元でも見分けがつかないってお客様も少なくないです。

断面でみるとこんな感じ。
ノーマルタイヤ(夏用タイヤ)
表面がツルッとしてて角が丸いです。
ゴムも硬い素材を使っているので安定性もあり転がりやすく、それによって低燃費性が向上。
ただし低温下ではゴムが硬くなり、路面とタイヤの間に異物(雪や氷等)があるとグリップ性能がかなり下がり滑りやすくなります。

スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)
細かい切り込みがびっしりあり、角張ってます。
ゴムは柔らかい素材を使っているので地面を擦るように転がるので雪や氷を引っ掻き捉えやすく、雪道での優れたグリップ力が発揮。
ただし柔らかいゴムを使っているのでドライ路面では不安定さがでたり燃費性能が低下。
また水の排水性能は低いので雨での走行は苦手になっています。

スタッドレスタイヤのどんな状態が交換時期なの?

タイヤの交換時期って基本的には溝が減ったら交換時期。
なんです…がスタッドレスタイヤは製造から4〜5年目以降はゴムの性質上、硬くなって性能が著しく低下していくんです。

ボクの経験上、スタッドレスタイヤは溝の減りより年数で交換時期を迎えるものが多い。

ではそれはどこで見分けるのか?を説明したいと思います。

https://tire.bridgestone.co.jpブリヂストンのホームページの説明を引用させてもらいます。


上記のプラットフォームというのが溝の寿命サイン。
これより下はまだ溝があるように見えるけどゴムの材質はノーマルタイヤと同じものなので雪道では性能を発揮しないんです。
この状態は非常に危険なのですぐに新品に交換した方がいいです。

そして製造年数の見方。
図だと12年製なので現在2025年から13年前に製造されたタイヤだというのが分かりますね。
スタッドレスだとゴムが非常に硬く劣化した状態です。

柔らかいゴムを使っているスタッドレスでここまで長持ちするのは稀ですが、ボクも今期2011年製のタイヤを持ち込んできたお客様を対応しました。
そのお客様には説明をして新しいタイヤを購入いただきましたが、お金がないからそのまま…というお客様も少なくないです。

毎年雪が降ってからタイヤ交換をする方が一定数いますが、大体の言い訳がタイヤが勿体無いというもの…。
スタッドレスは溝より年数での寿命が多いし、スタンドやショップまで凍結路面をノーマルタイヤで走る危険性、雪が降ると混雑する中タイヤ交換。その順番を待つ時間。


これらを考えると果たして勿体無いのは何なのか?
ボクなら雪が降る前に早めに交換した方がメリットが多いと思います。

スタッドレスタイヤをオールシーズン使用したらダメ?

これ雪国あるあるだと思うんですけど1年ずっとスタッドレスタイヤを履いている人や、寿命を迎えたスタッドレスをノーマルタイヤ代わりに履いている人が一定数います。

確かにずっと履き続ければタイヤ交換しなくていいし、寿命を迎えた冬タイヤもスリップサインが出るまではドライ路面を走ることは可能です。

ただボクはオススメしません
その理由を説明します。

  • 温度の高い路面での不安定さ
  • 水の排水性が弱くハイドロプレーニング現象が起きやすい
  • 燃費の低下
  • スタッドレスタイヤはパンクしやすい

最初に説明した通り、スタッドレスは柔らかいゴムを使用しているので、温度の低い路面で性能を発揮します。
逆を言えば真夏などの熱い路面では柔らかくなりすぎてタイヤ自体が不安定になり、運転に支障が出てしまいます。高速走行をする場合などは特に注意が必要です。

ノーマルタイヤに比べ排水性に弱いので雨の日はハイドロ現象が起きやすい危険性があります。
これも特に高速走行するときに危険性が増します。

燃費の低下はタイヤの性質上仕方ないもの。ノーマルタイヤの転がるように走るのと違い、常に路面を引っ掻いて走るので必然的に燃費は悪くなります。

そして最後、パンクが多い。というのはボクの経験上の理由。
タイヤの性質上、石や釘などのゴミを拾いやすいスタッドレスタイヤ。
修理依頼を受けて対応すると結構な確率でスタッドレスってことがあるので路上トラブルが起きやすいという点で冬以外の使用はオススメできません。

スタッドレスタイヤメーカーの特徴

タイヤって色々あるけどどれがオススメ?って悩む人いると思います。

メーカーの試乗会や勉強会に参加したボクが3メーカーの特徴をお伝えします。

ブリヂストン

言わずと知れたメイドインジャパンにこだわるトップクラスタイヤメーカー。
正直スタッドレスタイヤならこのメーカーに敵うところは無いんじゃないのか?
という程超高性能タイヤを揃えてます。

とにかく滑りにくいタイヤが欲しいならこのメーカーのタイヤをオススメします。

特に今年発売の「WZ-1」はマジで凄いです。
業界初の親水ポリマー材を使用し、滑る原因の水の膜を除去するのではなく、仲良くすることで制動性をあげるという新しい概念で性能を上げてきた面白いタイヤです。
また5年経っても1ランク下の「VRX3」の1年目の氷上性能を発揮するということで使用年数の概念を崩し始めた商品。

難点は価格が高いということ。
でも性能的にはそれに見合ったものとなっているので悩んだらこちらの購入をオススメします。

装着率No.1ブリザックブランド スタッドレスタイヤ - 株式会社ブリヂストン
高い氷雪上性能で、冬道の安心安全を守り続けてきた。装着率No.1のスタッドレスタイヤ。ブリヂストン「ブリザック(BLIZZAK)」。

ヨコハマタイヤ

ヨコハマタイヤも近年いい商品を発売しています。
昨年までウルトラマンセブンとコラボした「iceGARD7」で話題になりましたが今年は新商品として「iceGARD8」を発売しました。

これもゴムの製法を新しく見直したことにより、スポンジゴムの気泡で水を吸水して水の膜を除去に徹底。さらにマイクロエッジスティックというピンのようなもので氷を引っ掻き氷上性能を上げてきた商品です。

試乗した感想ではコーナリングに関してはブリヂストンの「WZ-1」よりも優れていると感じました。

価格帯もブリヂストンより安価なため、個人的には現実的に選択肢の候補に上がる商品だと思います。
特に「iceGARD7」は高性能な上、価格がかなりお手頃になっているので今ボクが購入するならこれ一択になりますね。

アイスガード 7|スタッドレスタイヤならヨコハマタイヤ【アイスガードシリーズ】
アイスガード 7|スタッドレスタイヤならヨコハマタイヤ【アイスガードシリーズ】

ダンロップ

ダンロップは他メーカーの多くが「吸水ゴム」を使用している中で「撥水ゴム」という独自のゴムを使用しているのが特徴です。

ゴムの撥水性能で水の膜を吸うのではなく押し出すことで氷上性能を確保するコンセプトのこのタイヤは吸水ゴムのタイヤより硬めの性能で溝が減りずらいということで、長距離を移動するドライバーにオススメしています。

硬いから効かないのかというと通常走行であれば問題ないレベル。
「WM03」は特にロードノイズも少なくいいタイヤといえます。

価格も「WM02」なら非常に安価なのでとりあえず安いスタッドレスが欲しいという人にはオススメ。

来年新商品が出るとの噂もあるのでそれが楽しみです。

商品詳細|WM03|【DUNLOP】ダンロップタイヤ 公式

まとめ

車はタイヤ4本で走ります。
このタイヤというのが冬は特に大事になってくる季節です。

事故を起こしてしまってから後悔しても遅いんです。もしそれで人に怪我や最悪命を失わせてしまった場合自分の人生も崩壊します。

今一度自身のタイヤの状態を確認し、もし新品交換が必要な場合は検討してみて欲しいです。

絶対滑らないタイヤはありませんが、自分の力量に合わせたタイヤで無事故で安全に走れる楽しいカーライフを過ごす参考にしていただければと思います。

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